わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。
わたしが来たのは、羊(人)が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。
今日は救世軍についてお話ししたいと思います。救世軍は約150年前に始められたキリスト教の教会です。The Salvation Armyと言いますが日本では救世軍と言います。世を救う軍隊と書きます。軍隊と言っても、その武器は聖書です。救世軍は世を救う軍隊ですが、どのようにして世を救うのでしょうか。
それは社会や家庭を壊している世の悪と戦うことによります。つまり私たちの社会には良い習慣だけではなく、悪い習慣も入り込んでいます。そのような悪い習慣に依存しない自立した人に、変えられていくことによって世を救うと言うことです。
今日(こんにち)では煙草は健康に良くないので吸わないという人が増えてきていますが、救世軍では150年も前から、その害に気付いていて煙草を吸わない習慣を勧めてきています。
煙草は高血圧や、癌、その他の生活習慣病を引き起こす危険があります。煙草の良い点は、気持ちを落ち着かせると言う効果がありますが、健康を害する危険がある以上、他の方法でその効果を得るようにして煙草は用いないで過ごせるように努められることをお薦めいたします。
イエス・キリストは(マタイ5:30)「もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」と言いました。
煙草に良い面があったとしても、悪い面があるのであれば、それは全身を滅ぼすものであるから、これを一切用いないと言うのが、自立した人ということが出来ます。
救世軍ではお酒の習慣についても注意をするよう勧めてきました。これも煙草と同じく良い面もありますが悪い面も沢山あります。第一にやはり、健康に良くないと言う事があります。そればかりではなく、経済的にも負担が大きくなります。また、アルコール依存症になると家庭そのものが壊れてしまうという危険があります。
また、救世軍ではギャンブルの習慣についても注意をするよう勧めています。ギャンブルは、自分の労働によって社会に貢献するという正しい勤労意欲を壊すものとなっています。
社会が私たちに求めているものは、正当な労働です。働くというのは隣人への奉仕である訳です。
聖書は(ルカ10:27)「隣人を自分のように愛しなさい」と言っていますが、隣人への奉仕は人の生きる目的でもあり、生き甲斐ともなっています。
ギャンブルは正しい勤労意欲を壊すだけではなく、健全な家庭をも壊す元となっています。
残念なことは、日本ではギャンブルが地方自治体によって運営されていると言うことです。国民を苦しめる元となっているものを行政が実施して良いのでしょうか。宝くじなども気付いていない人もいるかもしれませんがこれも、れっきとしたギャンブルです。また、日本にもカジノを作ろうという動きがありますが、社会正義に逆行する動きと言うほかありません。
聖書に次のように述べられています。(箴言14:34)「慈善(正義)は国を高め、罪は民の恥となる。」。国を繁栄させる土台はその国が正義によって営まれていると言うことです。汚職や腐敗、不道徳は、ついには国を滅ぼす元となります。
また、近年指摘されている点はポルノグラフィーに付いてです。性的不道徳については聖書は繰り返し注意をしています。ご存じのように十戒には次のようにあります。(出エジプト)「20:13 殺してはならない。
20:14 姦淫してはならない。
20:15 盗んではならない。
20:16 隣人に関して偽証してはならない。
20:17 隣人の家を欲してはならない。隣人の妻、男女の奴隷、牛、ろばなど隣人のものを一切欲してはならない。」
ポルノグラフィーやメディアを通しての情報によって、今、正しい男女の関係が壊されています。
イエス・キリストは結婚について次のように言っています。(マタイ10:8)「二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。10:9 従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」。
このように人の正しい生き方が神によって与えられているにも拘わらず、現在のマスメディアはポルノグラフィーやその情報に対する配慮をしていません。
救世軍は人が世の悪い習慣に依存しない自立した人に、変えられていくことによって世を救うと言うことを目指しています。
聖書には次のように記されています。(エレミヤ29:11)「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」
また、イエス・キリストは次のように言いました。(ヨハネ10:10)「わたしが来たのは、羊(人)が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」
神様の人間に対する約束は「私たちに将来と希望を与えるものであり、また、豊かな命を与える。」と言うものです。
私たちにはこのような希望があるのですから、良い習慣を守り、良心に従って生きる自立した人間になるよう努めてまいりましょう。
私たちは神様によって将来と希望が与えられていることを忘れないように致しましょう。